親との関係
HSPの特徴として、家族縁が薄いとか、両親との関係性に違和感を感じて育ってきたという背景があります。
幼少期のトラウマの解放や、積み重ねてしまった思い癖の解決の糸口として、真っ先に上がるのが、親との関係です。
親子の関わり方にもいくつかパターンがあります。
では見ていきましょう。
家族に理解されていない感覚
自分の感覚を口に出すと気持ち悪がられたり、精神的病と誤解されたり。
親からの愛情を受けとった記憶が少なく、逆に歪んだ面を多く受け取ってしまう。
言いなりになったり、気を使うようになってしまったりしてしまう。
時には、お道化役。時には、いい子役。時には、世話役・・・など。
親の都合に合わせた役柄を負わされるか、自ら引き受けてしまうことが多いのです。
その後社会に出ても、人の目を気にしたり、本音を言えずに相手に合わせるようになってしまいます。
支配的な親に従ってきた
感覚的に先取りしてしまうHSPの特徴が、親の不都合・不満などを捉えてしまい、生きるための選択として親に従順であることを選ぶようになります。
そのため、親の支配下に置かれること、依存的になることを良しとし、自立出来なくなる傾向もあるようです。
生存不安が優位に立ってしまうと、相手のいいなりでいなくてはならないという歪んだ信念になってしまいます。
親が憎くて仕方ない
常にいい子を演じてきたHSPは、思春期を迎えるころに、親の内面的矛盾に気づき、いい子から暴れるクンに変わってしまうこともあります。
いい子を演じていた時のストレスが一気に爆発して、怒りとして親に仕返しする感じです。
理解されず、無視されて、大切にされない感覚、認めてもらえない、などの心の傷が「怒り」となって表出するのです。
甘えと暴力を繰り返すなどの行動が目立つようになります。
親の理想になれないと申し訳なく思う
HSPは責任感が強いので、親の理想になろうとしてしまうパターンもあります。
自己イメージを、根本にある思いやりと優しさで、親の理想に合わせようと努力します。
少しでも違ったり、満足気な感覚を得られないと、自分の至らなさで失敗したと自責してしまい、申し訳ないと思いながら育ってしまいます。
親の満足度が自分の満足度となり、大人になってからもそれが続いていきます。
社会に出ても、親が上司に代わるだけで、スタイルは変わりません。
自己犠牲の精神が強いのです。ですから、便利に使われること、いろんなことを押し付けられることも多く、疲弊してしまうのです。
家族の中でも、気遣い、思いやり、優しく生きようとするHSP。
他人や出来事の問題や歪みをいち早く察知して、先行して意識し、行動に移してしまうため、HSP以外の方からは、よく気づくし、断らないし、頑張る『いい人』として映ってしまう。
相手を満たそうと、より一層努力してしまうため、突然電池が切れたかのように倒れてしまったり、ストレスの負荷がかかり過ぎて『怒り』にすり替わり、心が解離してしまうパターンもあります。
自分を犠牲にしてまで、相手を満たそうとしないことが大事なポイント。
私の場合、親もHSPだったように思う。
親からの影響で沢山のトラウマもあったけれども、今思うとわがままな子供を相手に良い親でいようとした親のストレスから受けた傷として考えると理解できる。
親に叱られたことも多いが、『怒り』をそのままぶつけられた時のトラウマが大きい。
私にもそういう面がある。
イライラがMAXになると、怒りとして表出し、相手を徹底して攻撃してしまうことがあった。
気の知れた仲間には、今でも甘えの一貫としてやってしまうことがある。
仲間のストレスも大変だろうと本当に申し訳なく思うことがあるが、きっと理解してくれているだろうと思っている。
仲間もHSPなのだが・・・(苦笑)