自分のことなのに、知らないことが多いと思いませんか?
病気やケガをはじめ、行動も、無意識に働くことが意外と多いものです。
自分が何を見て、どう感じて、どうしようとしているのか。
全て意識的にしていくことは、非常に難しく、理解していくには、かなりの努力が必要です。
自分学とは
自分がなにもので、どのようになっていきたいと思って生きているのか。
そんな自分に対する問いかけをしていく学びです。
自分が何を見ているのか。
他人のすること、出来事から何を受け取って、どう消化しているのか。
消化したものをどう出しているのか。
意識的に学んでいくと、意外な自分を発見できますし、問題だったことが明確になって、改善もしやすくなります。
自分を解剖してみる

①なぜ生まれた
②どう育った
③どのように生きたい
④人の仕組み
大きくは、この4つのテーマを見ていきます。
現状、知っていることもあるとは思いますが、知らないことも多いかと思います。
図に書いてあることが意識できるようになると、自分という存在を理解していることになると言えます。
自分は、学べば学ぶほどに不思議なことだらけです。
自分学を学ぶにあたって
一番はじめにして欲しいことは、「自分を知る覚悟」です。
自分のことなのに覚悟がいるの? と思うでしょう。
なぜ、覚悟する必要があるのかというと、未知なことに対する姿勢をつくることが前提だからです。
未知なことは敬遠しがちですし、得体のしれないものとして「恐れ」や「不安」の対象になりがちです。
未知に対して、「心」を開いていかないと得られるものには限りができてしまいます。
「自分を知ろう」という情熱を傾けていくことで、未だ知らない自分自身の姿が見えてきます。
また、考えても答えが出てこないことも実に多いのです。
知識を得る
それがそれであることを知るためには、まずそれを認識する必要があります。
先人たちは、あらゆる角度から「それ」を表現してきました。
その結果、知識として今も残っているのです。
知識を得ることは、今の時代、インターネットを通じて幅広く可能になりました。
ただ、情報を鵜呑みにするのではなく、自分の経験としていかねば、自分として正確性に欠けてしまいます。
行動する
情報として得た知識を検証していく作業が「行動」です。
有名店の美味しいカレーのレシピがあったとします。
写真は一目瞭然に美味しそうに見え、どんな具材でどのように調理されたのか、言葉での説明も丁寧に描かれています。
しかし、実際食べてみないと、本当に美味しいのか、自分に合っているかいないかは、わかりません。
行動としては、
カレーを実際に提供しているお店に行く。
カレーの味を再現できるか、レシピ通りに作ってみる。
自分で作ったカレーと、お店が作ったカレーの味に違いが生じたとしたら、何が違うのか検証します。
同じ味に仕上げるのに、必要であろうことを考えたり、店の人に聞いたり、他の人の意見も聞いたりします。
鍋の大きさ、具材の量、水質、時間などの様々なエッセンスに気づいていきます。
このような行動があって、お店の味に近づいていくものですし、ここまでのプロセスがあって、やっとお店のカレーが美味しい理由がわかるものです。
得た情報を基に行動して、自分のものにしていますよね。
結果を受けて見直す
思い描いていたことと異なる結果になったとき、何がいけなかったか、足りなかったか、何かを発見するべく見直します。
様々なエッセンスを発見し始めると、自分がより面白くなります。
出来なかったことが出来るようになる喜びを味わえるのです。
一つの事ができるようになると、次の目標が見えてきます。
得たものを手放す
それまで学んできたことを手放すことで、本当に自分のものとなります。
手放すとは「教える」「与える」「渡す」「伝える」という行為。
手放すことが出来るということは、理由を理解して、説明できるということ。
いつまでも手放さないでいたら、新しい風は吹きません。
目標を決める
知識を得てから、行動して、結果を出して行くと、次に「やりたいこと」が出てきます。
やりたいことが目標になるのです。
目標を達成するのに、知識が必要で、行動し、結果を出し・・・。
あとは、この繰り返しです。
実はこれ、前に向いて歩むのに大切なことなのです。
自分学は自分創造
自分として生きているわけですから、自分の可能性を信じて、自分らしく在るためにすること。
人間の可能性は、無限だと思います。
得たものは手放し、新たなチャレンジをする。
気づけば、本当の自分らしさを手にしていることでしょう。