
ロングランアニメの「NARUTO~疾風伝」を家の座敷童と見ています。
もちろん「ONE PIECE」も見ております。
ナルト疾風伝の中には、奥の深い心理的描写や、スピリットが熱くなる描写もあって、とても楽しんでいます。
その中に「自分自身のシャドーと対面する」という修行がありまして・・・。
これが泣けるのなんの。
座敷童と共に、涙流しながら見ていました。
シャドーとの対面
シャドーとの対面は、なかなかできる事ではないものですが、私はとてもラッキーでした。
以前にも書いた記事に詳しく書いてあります。
心の影に存在するもう一人の自分もう15年以上前の話です。うちに頻繁に来ていた霊媒の女の子に何物かが乗り移った。「お前さんは、一体誰だい??」質問すると、彼女は、『そうだな・・・言うなればお前の影だ[…]
このシャドーは、自分自身が他者から受けたことをずっと抱えています。
物心つく以前からの蓄積が、心の闇を大きく、深くしていってしまうのです。
ネガティブな面が多く、恨み・辛み・嫉み・僻み・妬み・・・の塊です。
また、自分自身が自分を責め続けても、シャドーは大きく、強くなってしまいます。
それをバネにして、社会で成功していった人も少なくありません。
いずれは、シャドーを抱きしめることになるのですが、シャドーと気づかず一生を終える人もいると思います。
志の中に光あれ
どんな人間も、生まれ落ちた瞬間は、皆平等です。
その後の生活環境、時代背景、人間関係などによって歪められてしまうことはあると思います。
その経験、全ての中に表裏・陰陽があって、どちらかが正しく、もう一方は間違いとする入り口。
競争社会においては、勝ち負けの法則が根強く、一流二流なんて言葉もあるくらいです。
その社会背景の中で、落ちこぼれとか、負け犬とか言う言葉が、どれほど個性を歪めてしまうか。
混沌とした中から、志を持ち、光の存在として在るにはどうしたらいいのか。
環境的要因
前述したアニメの主人公のナルトは、訳あって両親が居ません。
孤独の中、どんなことをしてでも「自分を認めてほしい」という気持ちがとても強くありました。
それは迷惑過ぎる悪戯に始まり、負けず嫌いで喧嘩っ早い言動にも表れます。
一人ぽっちで、世間の冷たい目にさらされ、恨みまで背負った幼少期。
両親の存在も、戦争で亡くなったとしか知りません。
卑屈になって見返してやるという強い気持ちが、心の中のシャドーを大きくしていく、、、。
その葛藤の中で、ナルトは、相手の心の中に自分自身が見えることに気づきます。
様々な人々に助けられ、心の結びつきを経験して、感謝と感動を覚えていきます。
「○○になる」という信念を持ち、強い志を軸に明るく楽しく、時に切なく生きる姿は見ものです。
愛と光
ナルトは、仲間を助けるという意志の中に、「光」と「愛」をしっかりと見つけていくのです。
そして、シャドーとの対面は「真実の滝」でのことでした。
シャドーが出てきたとき、「テメーなんて知らねーってばよー!!」と叩きのめそうとしますが失敗します。
自分自身の闇を認めたくない時、もう終わったと思っていても、怒りという感情で表されるものです。
実は、私もそうでしたから・・・共感しすぎて涙しました。
ナルトは幾度も自分とぶつかり合い、その怒りの奥で嫌悪している自分に気づいて、「そうだった・・・」と認め、次のステージへと向かうために、答えを出します。
この時点で、ほぼ号泣。
その後、ナルトは亡くなった母と瞑想の中で出会い、母の愛情をしっかりと身に染みこませ、次のステージへと旅立つのですが、その姿は涙で見れませんでした。
それくらい感動的な場面でしたし、わかりやすい描写に感激しました。
人間関係で悩む人のほとんどに言いたい。
自分のシャドーをしっかり見つめて、向き合って、抱きしめてほしい。
シャドーは、抑圧され、蔑まれ、疎まれてきた自分自身の一面です。
他人から受けたことで傷ついて、そんな他人に反発しているのに、自分も軽蔑してきた自身の人格。
他人に認められず、諦めてしまったこと。
共有共存できない一面。
惨めで卑屈な思いを抱えている一面。
心の闇は様々な関係の中から生まれ、育ってしまいます。
正しいとか間違いとかではない。
ただ、自分が自分を愛している事実を認めなければ、他者を愛し認めることは出来ないものです。
自分の心の中から追い出してしまった人。
いい関係だったのに、ひょんなことから疎遠になってしまった人。
大好きだったのに、別れてしまった人。
今までの人間関係が自分自身の一面であったことを認めていくには、シャドーと向き合うことが大事です。
NARUTO~疾風伝

500話ほどありますが、お勧めしますよ。
光を生きるには、闇を知れ。
闇に呑まれることなく、ただ光あれ。
光は、闇の中でしか輝けないもの。
沢山の闇を知れば知るほど、己の光も強くなる。
そんなことを改めて感じさせてもらえるアニメです。