自分の中に生まれる恐怖
そもそも、恐怖はなぜ生まれるのかな?
それを知らないから?
そうなることが嫌だから?
それが何だか分からないから?
それにされることが怖いから?
それを失うのが怖いから?
人によって、いろんな恐怖があると思います。
恐怖を感じたあとは、どうなる?
◎恐怖を感じると、自己防衛システムが働きます。
自分を守ろうとする、人に備わった無意識の防衛が働いて、闘ったり、逃げ出したり、隠れたり、それを責めたり、それを遠ざけたり。
◎恐怖を感じると、コントロールしたり、されたりします。
相手に恐怖を感じたときは、相手を怒らせないように立ち回り、従順な姿勢をみせたりします。
相手に恐怖を感じさせた時は、自分の都合のいいようにコントロールしたりします。
恐怖は自分が生みだした幻想
恐怖というそれは、本当にあることなのでしょうか?
仮にあるとして、なぜそこまで怖がる必要がある?
死んじゃうかも?
嫌われるかも?
今までと変わっちゃうかも?
どうなるかわからない?
自分がその体験をどう見ているかによって、恐怖の度合いは違います。
それがそれであることを知ろうとしましたか?
それは、どんな存在で、どんな性質があって、どんな状況で、どんな働きをして、どんな結果を生む・・・。
見ている自分の世界に写る「それ」の姿をじっくり凝視して、どんな存在なのかを知ろうとしましたか?
恐怖のほとんどは、「それ」を「それ」と認めることから始まり、知れば知るほど恐怖は失われていきます。
しかし、知ろうとはせず、幻想的に生み出した「恐怖」に縛られてしまうと、人は防衛することに必死になります。
知らない「それ」に怯えて、「それ」を遠ざけて、「それ」と同一なものを破壊しようとしたりします。
恐怖は、抵抗するほど強くなるもの
幻想は空想の一種ですが、あたかもそれが自分に影響するであろう出来事まで連想します。
根っこに「恐怖」があればあるほど、その影響力は強くなり、まだ経験もしていないことを自分で創り上げた「幻想の恐怖」であるにもかかわらず、それに恐怖するのです。
自分の世界は恐怖でいっぱいになり、逃げだすことも出来なくなります。
やがて、防衛システムが崩壊し、理性を失い、暴走し始めます。
暴走してしまえば、同じ「恐怖」を抱くものたちに伝染し、暴走が暴走を呼びます。
暴走した恐怖は、実体がないまま集合意識化し、似て非なる恐怖を持った者たちへと伝染していきます。
これがパニックの本質です。
一度パニックになってしまうと、元には戻れません。
暴走するまでの過程において、上塗りしてしまった壁が心の中にできるからです。
有象無象が混濁した集合意識の中に閉じ込められ、身動きが取れないまでに精神を取り囲みます。
◎まるで恐怖という繭に覆われているかのように。
その壁の内側にいる恐怖を生み出した自分自身を受け入れて、壁を丁寧に剥がし、自分自身を抱きしめて、新しい道へと歩き始めることが必要です。
つまり、大きな変化や進化を迎えるのです。
◎まるで芋虫がさなぎになって、蝶へと変化するかのように。
この体験には、自分が弱い事と、強い事を同時に知る必要があります。
どっちもとても大切なことです。
恐怖は見つめ続けることで消えてなくなります
見つめ続けることは、それを知ろうとして知っていくことです。
恐怖に打ち勝つとかではありません。
ただ恐怖が何であるかを見つめ、知ろうという意志をもって、意識し続けることです。
自分にとって恐れる必要が無くなれば、恐怖は消えます。
それには「はじめの一歩を踏み出す勇気」が必要ですが、きっと既に備わっています。
恐怖という「それ」から、逃げず、隠れず、闘わず、抵抗することなく、ただ受け入れて、それを知ろうとすること。
そういう存在だったんだ・・・と腑に落ちる瞬間が必ず訪れます。
すると、恐怖とは違った観点で「それ」を見つめることが出来るようになり、対応できるようになります。
そうなれる自分を想像して、自分が生みだした幻想をただの幻と消し去ってしまうことです。
新たな価値観、観念を基に、新たな世界を創造するべく進化するのです。
進化するための土壌が造られている
今は、新型コロナという未知の存在に恐怖しています。
未知なるものに対して、新たな経験を経て、共有化し、存在を明らかにしていくまでが「恐怖」との対峙です。
それまで当たり前だったことが、当たり前でなくなり、新しい価値観・観念が誕生し、共有化されると、終息へと向かいます。
全ての存在を否定することなく、有るものとして認め、共存していく意識が集まると、新世界の土壌が誕生します。
自分の世界と、共有している世界と、全てを包括する世界がある中で、全く新しい土壌となるのです。
人類の進化は、こうやって過去においても未来においても創造されているのです。
テクノロジーの進化は急速に進んでいる
過去の文明において、何度も滅びの運命を経験してきた遺伝子を持つ現代の人類。
「今よりも高度なテクノロジーを携えていた」とも、ある存在は言う。
滅んでしまった一番の原因は、「バランス」を欠いたまま、テクノロジーが暴走した結果だ。
人類の精神状態と、テクノロジーの進化のバランスがとても重要なのです。
アセンションが続く中、心を開放して、新たな自分を受け入れる覚悟が、今後の人類のカギとなります。
中央集権型と自律分散型
テクノロジーを中央集権にしてしまえば、ごく一部の人間に支配される構造が出来上がります。
テクノロジーを自律分散型にすれば、個性を発揮した新しい世界が誕生します。
政治の世界を担う人間たちと、一般の温度差は、新型コロナ禍に限らずとも目の当たりにしたと思います。
強気ものが弱きものを支配する構造は、うんざりするほど体験してきました。
強弱の人間性はあれど、全て平坦にすることは難しいのですが、今まさに、平坦化されようとしているのです。
すでに新時代に突入している
「生きる道」は示してもらうものでしょうか?
自分の意志で決めたい?
いずれにしても、個々の力を発揮していくことにはなります。
力の使い方は、個々の中にある「恐怖の種」の取り扱いによって変わります。
中央集権型に「恐怖」を握られたら、支配されるだけです。
自律分散型で「恐怖」を握ったら、大きな進化の礎となるでしょう。
ふるべゆらゆらとふるべ