生きていて「何で○○」になってしまうのだろう。
無意識にしていることには、DNAに隠れたことや、繰り返し上塗りしてきたことがあります。
それらは、無意識な行為ですから、気づくことも意外と難しい問題の種ともなりえるものです。
3つの「ち」とは
①血・・・血縁の継承
②地・・・土地の影響
③智・・・時代背景や文化的要素
この3つの「ち」が自分にどのように影響しているかを知ることで、自分自身を形成している要素が見つかります。
過去を振り返り、出来る限り思い出していくことから始まります。
〇どんな親や先祖だったか。
〇どんな土地で生まれ育ったのか。
〇どんな時代や文化に触れて育ったのか。
これらは、「ち」から受け継いだ遺産として考えましょう。
遺産は、「もの」だけではないのです。
良し悪し、苦楽の部分はあるでしょうが、それらを否定することなく丸ごと受け取っていると自覚する事が先決です。
自覚することで、無意識下に押し込めた部分が浮き彫りになって、意識の中に投影されてきます。
ご両親から受け継いだ遺産
過去の目線と、今の目線は違うはずですが、その違いの中に様々なヒントが隠れています。
・両親の思想的な事
・人間関係と対応
・職業と仕事に対する姿勢
・かかった病気
・趣味、嗜好
など
思い返すと、懐かしい思いも、嬉しかったこと、辛く悲しかったこと、いろんなことを思い出すはずです。
その中で、両親と「似ているな・・・」と思う部分を拾い上げてください。
両親から受け継いでいる部分は、良し悪しにかかわらず、意外にも多いかと思われます。
両親に対して否定的になっている自分がいるとしても、否定したい部分が無意識に出てしまっていることも多くみられます。
例えば、両親から躾けという暴力を受けていたとします。
子供の頃はそれが当たり前でした。
自分の子供にも、当たり前に、躾という名の暴力をふるい、自分と同じような心の傷を負わせてしまう。
子供の頃は、それが嫌で親が嫌いになったにもかかわらず・・・。私はそうはならないと心に決めたのに・・・。
こんなことは、ごく当たり前に起きてしまっている事実なのです。
土地から受け継いだ遺産
生まれ育った場所にずっと居ても、引っ越して違う土地に移ったとしても、土地から受け継ぐものがあります。
土地それぞれに独特な文化はあるものです。
方言や土地の風習などは分かりやすいところです。
土地に根付く風習、文化、知識。
何に価値があり、何がダメだとされていたかなどの価値観のこと。
時代から受け継ぐもの
昭和、平成、令和となった今、それぞれの時代背景には、様々なことがありました。
目立つところでは、携帯電話とインターネットの普及などがあがります。
その時代、その時代のらしさは、今では懐かしい思い出でしょうが、実は根強く心に残っているものです。
「昔はこうだった」
大人になって、子供たちに言い聞かせるときによく出てくるセリフです。
自分の中に流れる時代の遺産。
土地の遺産と絡め、自己形成の元となっている場合は多いものです。
自分が自分として歩むためには
今、現段階において、苦しく辛い流れを断ち切るためには、3つの「ち」を改めて整理してみましょう。
なぜ自分はそうしてきてしまったのか。
自分に流れる3つの「ち」が強く影響していることがあることを認める為です。
認めなければ、変えることは出来ないものです。
自分のありのままは、自分の良し悪しの全てを認めている状態。
成りたい自分像は、自分の都合になるのでしょうが、得てして悪い部分は見ないもの。
意識している面、無意識の面にかかわらず、結果に反映してきます。
できるだけ紙に書き出して、目にしながら、意識していくこと。
あとは、それをどう変えていくのかを決めます。
このブログを参考にしながら、意識して行動し変えていくことです。
時に、何度も繰り返し書き換えていくことが必要になります。
それだけ根の深いものもありますから。