その①では、大まかな概要を説明しました。
チェックリストで半分以上チェックされた方は、HSPである可能性があります。
さて、もう少し掘り下げてみましょう。
様々なことに敏感過ぎるHSP
いろんな意味で生きづらさを感じます。
人の感情や気分を感じ取ってしまうがゆえ、左右されてしまうなど影響を受けやすい。
いろんな場面で気にしすぎてしまうため、絶え間ないストレスがあります。
例① 人の気分に左右される
レストランで食事をしているとき、奥の席で母親に怒られている子供がいました。
母親は躾けのつもりでしょうが、その心の中は恥ずかしい思いでいっぱいでした。
怒られている子供は、なんでそんなに怒るのか分からずに、一生懸命自分の言い分を語ります。
そのうち頭を叩かれ、べそをかき始める。
母親のイライラ、子供の理解されない切なさを同時に感じ取ってしまいます。
途端にそれまでの気分が崩れてしまい、気持ちも落ち着きません。
例② 人にどう思われているか気になる
学生時代、友達同士で和気あいあいと会話を楽しんでいるとき、こちらを見てヒソヒソ話をしている女子グループが居ました。
後になって、私たちのことを話していたわけではないことがわかったのですが、その時は気になって仕方ありませんでした。
もしかして・・・と思考が頭の中を駆け巡り、自分が何かしてしまったのか・・・など考えすぎ、気分的にネガティブになっていったことがあります。
例③ 感覚を引き継いでしまう
とある会社の面接に行ったときのこと。
自分の前に面接を受ける人が物凄く緊張していて、ドキドキが止まらない様子。
その感覚がわかってしまい、それまでさほど緊張していなかったのに、自分も緊張してしまった。
あの人大丈夫なんだろうか、面接上手くいったのかな・・・と考えだしてしまう。
自分の面接は意識が散漫になってしまい、上手くいきませんでした。
例④ 自分はダメ人間
仕事をしていて、ちょっとしたミスを犯しても、プチパニック。
料理をしていて、調味料の加減を誤ったときも、プチパニック。
自動車免許の仮免で失敗して落第して、プチパニック。
身近で何かのトラブルになると「自分のせいなんじゃないか」と思ってしまう。
「なんでこんな簡単なミスをしたんだろう」「あぁ、私のせいで」・・・本当にダメな自分。。。
そうやって小さな失敗を責め続けてしまう。
このように、周囲の目線や他人の感情、感覚が気になりだすと、それが気になって仕方ないのです。
うまく事が運ばないことに対して、ガッカリしてしまい自分を責めてしまったり。
過敏に気にしてしまうのもHSP特有の症状なのです。
自分ではそこまで意識していないのだけれども、感覚的に伝わってきてしまう。
それがまるで自分のことのように感じてしまうのです。
それは、自我の境界線が薄いからです。
自我には、自分を守ろうとする防衛能力が備わっています。
そして、自分と他人の区別をハッキリさせる働きもありますが、その働きが弱く薄いのです。
逆を言えば、自我より神我に近いところに意識があるのかもしれません。
自分の性格を呪って、苦しい辛いからなかなか逃れられない。
ネガティブ思考がループしてしまい、気分が落ち込んだまま立ち上がれない。
でも、悲観することはありません。
HSPに対して理解を深めていくと同時に、自分の存在する意味が明らかになっていきますから。
HSPは、先天的に備わっている能力
HSPを自分に備わっている能力とするならば、解決していく方法が見つかっていくかもしません。
生まれる前から、何らかの理由で備わっている気質であり、環境や生活、経験からくる精神的疾患とは性質が異なるからです。
アーロン博士が定義したこと
この言葉の意味を十分理解していきましょう。
人類の20%ほどがHSPであるというデータもあります。
最近になって、HSPという言葉が世に出てきました。もちろん、知っていた方も多いと思います。
私は、最近になってHSPである自覚をしました。
20年ほど前からスピリットに目覚めて、意識拡大に情熱を燃やし、ものごとを広い範囲で捉えられる様に修行しました。
インドに行ったり、お寺や神社を巡ったり。
自分なりに良いと思うことは積極的に取り入れました。
そんな生き方をしているうちに積んできた様々な経験があります。
その極みは『あるがまま』でした。
今回はここまで。
次回に続く。