お見送り~1世紀を生きた祖母との別れ~

一週間ほど前、父方の祖母が亡くなった。

享年101。

父方・母方を合わせた祖父母で健在だったのは、この祖母だけだった。

数年前に観てもらった占い師さんに、「41か42歳あたりで、身内事で変化がありますよ」

と言われていたことを思い出した。

父や母、伯父・叔母たちには大きな衝撃と変化を与えただろうし、もちろん、私にもそれは起きた。

目覚めからの異変

祖母の他界の知らせを受ける朝、体が重く、意識も朦朧として、なかなか自分を保つことができなかった。

「なんで、こんな状態になってるんだろう?」と自分のことながら、訳が分からず困惑していた。

そんなところへ電話が入った。

父からだった。

涙ぐんだ声で「おふくろが亡くなった・・・」と。

あまりに突然で、言葉が出なかった。

祖母は、膝を悪くしてから自宅に帰ることができず、施設で生活していた。

介護の方もついているし、何の心配もなく過ごしていると思っていたけれど、、、

父の動揺は少なからず伝わり、あまり長く話さず、通夜と葬儀の予定を聞き、電話を切った。

体の異変はこれもあったのか。。。

思いを伝える

何が起きたのかと目を向けている家人に事の次第を伝えて、ぼぉ~っとしていたら、

「お祖母ちゃんに意識を向けて、話してみろ。」

と言われ、重い体を横にして、目を閉じ、祖母に意識を向けてみた。

姿は見えないけれど、近くにいる感じがした。

そう感じたら、数年前に帰省した際、膝を怪我して入院していた祖母をお見舞いに行った時のことが脳裏に映し出された。

「あんたは寄り添ってくれる子だった。」

「あんたたちには何もしてやれなくて、ごめんね。」

という言葉が浮かんできた。

一気に涙があふれた。

その言葉で、自分でも気づかないところにあった心のつかえが降りた気がした。

幼少の頃から父方の親族の集まりを見て感じていたこと、

その中での父の立場・母の立場、

祖母の存在、

いろんなことが絡んで、自分でも気づかぬうちに心のどこかにつかえができていたらしい。

祖母の声ならぬ声で、そのつかえに気づき、涙とともに手放すことができた。

祖母の声に返す言葉が見つからなかったけど、祖母にはそれをすることが最後にしてやれることだったのかもしれない。

ひとしきり泣いて、祖母との別れとなった。

最期の時に駆けつけてあげることは出来なかったけど、こうやって感じ、受け取ることができたことで、私なりのお見送りができたように思っている。

気づくと、体の重みはずいぶん楽になっていた。

大切な存在との別れ

最期の時に駆けつけてあげることはもちろん大事なんだろうし、そうできることが一番だとも思う。

だけど、いろんな事情でそばに居ることが出来なかった時、そのことを悔やむ前に出来ることがあると知ってもえると嬉しい。

最期の時を迎えた存在は、肉体を離れて一度自由になる。

それは、時間や距離を超えて、そばに感じることができる存在になるということ。

その姿を想えば、近くに来てくれるし、それを感じることもできる。

心で思いを伝えれば、それは必ず大切な存在に伝わっている。

だから、どこに居ようと関係ない。

心でつながることを大切にしてほしい。

今も、この日の事を思い出すと涙はあふれそうになるけれど、心のつかえはもうない。

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