想像の「恐怖」にも脳は反応する

日々、想像を繰り返しながら生きています。

その中で、精神的な病に発展しがちな想像は「恐怖」に対するもの。

まだ起きてもいない出来事を想像しては、恐怖におののいてしまうのは、ある意味、癖と言えます。

この思い癖を無くしていくだけで、精神的に安定に向かい、身体的にも快方へと向き始めるものです。

 

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不安は素晴らしい素質

不安を持つことは、素晴らしい能力とか素質の表れです。

とてもクリエイティブで想像力が逞しいのです。

しかし、一旦ネガティブに向かってしまうと、その想像力が仇となってしまうことにもなりえます。

心配や不安が心の中で大きくなりすぎると、自分自身のやること為すことに疑問を持ち始めてしまいがちです。

それが当たり前になってしまうと・・・

心は大きなストレスを抱えることになってしまい、様々なプレッシャーを自分に与え続けてしまいます。

日頃から「~たら・~れば」を頭の中でリフレインして、なんとも言えない不安が心を覆ってしまいます。

さらに発展してしまうと、すべてが恐怖の対象にまでなってしまうこともあるようです。

「たら・れば」は希望にも絶望にも向かう謎かけのようなもの。

普段から「たら・れば」を多用する方は、注意が必要かもしれません。

不安で仕方ない人の症状として

〇抑えようのない恐ろしい考え
〇憂鬱な気分
〇ひどい頭痛
〇発汗
〇動悸
〇無力感
〇酷い疲労感
〇パニック的恐怖心
〇筋肉の緊張
〇無能感

などがあげられます。

このような症状が、攻撃的な態度や、不信感を抱くなどの自己防衛的な態度に繋がってしまうこともあります。

起こっている事実を観る

想像力が豊かな人は、見ている出来事から、想像を広げていくことに長けています。

理性が正常に働いている人は、想像していることが空想であることを分かっているでしょう。

ところが、想像力が豊かな人の中には、想像していることと現実との区別がつかなくなってしまうケースもあるのです。

脳のメカニズムが作用

問題なのは、「脳は想像と現実の区別がつかない」ということ。

それが恐怖、不安という想像であれば、現実的には問題なく見えても、脳は想像したことに反応してしまうのです。

すると、身体も同時に反応してしまい、突然の痙攣、めまい、筋肉の硬直、首や肩の酷いコリなどを起こしてしまいます。

身体の不調が目立ち始めると、さらにネガティブな思考が相まって、深みにはまっていってしまいます。

それを思い、考えているのは自分

あるとき、立ち止まって「それを生み出しているのは自分だ」と自分に言ってみましょう。

想像と現実の区別がつかなくなる前に。

少しでもネガティブ思考に入ってしまう前に。

その瞬間をつかめれば、脳へのブレーキにもなります。

リフレインする前に、この考えを改めよう!!

そう宣言して、考える方向を切り替えるのです。

事実に沿って自分の考えを構築するようにしていきましょう。

それでも不安から抜けられない

他者の言葉も耳に入らない重度の不安は、極度の思い込みもあります。

「そうなるに違いない」「絶対にそうなる」

そう思い込む根拠となるトラウマを抱えているかもしれません。

特に暴力的な言動・行為にさらされてきた過去の出来事、幼少期の記憶などが原因している場合も多いです。

また、否定されて傷ついた、いじめにあっていた経験などが原因のことも。

自分の中にある許しがたいことの数々、傷ついて辛い思いをした数々と、思い切って向き合うことも大事なことになります。

「今」だからできることもあります。

やってはいけない事

他者や環境のせいにしないことです。

自分を創造しているのは、他者や環境ではないからです。

自分自身で選択し、そうなりたくてなっているからです。

だから、創造をし直すのも自分自身です。

その選択が嫌ならば、選択し直せばいいのです。

まとめ

自分の思考から出てくる言葉に「たら・れば」が多い人は要注意。

想像したことが実際に起こりそうなのかを冷静に見てみる。

今の状態を現実的に捉えてみる。

予想する時は、事実に沿って考えるようにする。

「もし~したら」という考えは、空想として捉え、扱うように意識する。

それでも不安から抜けられない人は、専門家に相談しましょう。

SMCでは、こういったことのカウンセリングもしています。

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