最近、何かの拍子に話に出てきた「マインドコントロール」という言葉。
家人たちと色々話しているうちに、世間では気づかないマインドコントロールがある・・・という話になった。
マインドコントロールって何??
マインドコントロール(英: Mind control)とは、人の思想や情報をコントロールし、個人が意思決定する際に、特定の結論へと誘導する技術を指す概念である。マインドコントロール論、マインドコントロール理論とも呼ばれる。
スポーツ選手などが、心を平静に保ったり,集中力を高めたりするために,自らの心理状態を制御・調整することや、他人の心理状態や態度を支配することの為に応用される。
一方マインド・コントロール理論について懐疑的な見方もある。ウィキペディア(Wikipedia)より
ウィキペディアの冒頭を読むだけでも、当たり前に使われている手法であることがわかる。
確かに、ビジネス手法としてある種のパターンがあるように思う。
ネットビジネス関係では、キャッチ→教育→クロージング→契約の流れが当たり前化している。
これもマインドコントロールになるのだろう。
そもそも、興味のない事には見向きもしないのが人の性。
しかし、興味がなくとも「なるほど」「へぇ~」「そうだったんだ」という驚きがあると、興味は自然に湧いてきたりするものだ。
人の心理を熟知して、購入までの流れを考える人がいるんだから凄い。
時々世間を賑わせるマインドコントロール
「信じ込ませる」意図をもって、相手をコントロールしていくこと。
辛苦の問題から脱却したい願望だったり、新しい自分に変わりたい意識、何かからの逃避、存在意義などといった、自分の問題の解決を他人に任せてしまった結果なのだろうと思う。
コントロールされるだけの弱さをさらけ出して、どうぞコントロールしてください・・・と言って、相手に自分ごと明け渡してしまった結果なのだろう。
このことで全財産を奪われた・・・なんて話も見聞きするけれども、そもそも、それを求めた人がそうなっているに過ぎない。
世間は、結果だけを見て、原因となっている事実には目を向けない。
だから「結果良ければ、全て良し」になる。
マインドを弱く、疲弊させ、自分と切り離すまでになってしまったプロセスが必ずある。
育った家庭環境にほぼ原因が隠れているものだ。
支配的な親に育てられた人は、支配的なことを嫌がるけれども、自発的に支配から逃れることには不安が生じて、支配的なパートーナーを選んだりする。
すでに、マインドコントロールされていたのだ。
身近な親という存在に。
詐欺まがいのマインドコントロール
欲望を焚き付け、安心と安泰をうたい文句にした詐欺も、マインドコントロールの場合がある。
自分の欲望を自分の努力で実らせるのではなく、他人に任せてしまった結果だ。
心のどこかで「欲望」を悪者にして、悪いことは誰かにしてもらおうとする心理につけ込まれる。
欲望は、生きゆく上で必要な活力であって、悪者ではない。
欲望の影には必ず「不安」がある
どんなことも「過ぎれば毒」というものだ。
食欲・性欲・睡眠も過ぎれば身体を害する。
金銭・名誉も過ぎれば人間関係や存在を害する。
無意識では、この不安があることは自分で分かっているものです。
欲望のほうが勝っている場合、不安を見つめたくない、感じたくないから、心の奥に閉じ込めます。
この心理を逆手に取られると、食い物にしたい輩には格好の餌食なのです。
マインドコントロールから抜け出すには
自分の意志を持つこと以外ない。
自分の意志を「信じている」限り、それを他人が変えることは出来ない。
たとえ、それが騙されていることだったとしても、信じている気持ちが変わらない限り、気づきもしない。
更なるマインドコントロールを仕掛けて、心自体を再設定し直す。
それで抜け出せた・・・と言う人もいるが、本当のところはどうなのだろう。
魂の観点からすれば、結局のところ他人の言葉のいいなりになっていて、自分の人生を歩めていないということになってしまうのかもしれない。
とはいえ、他人の言いなりでも、自分の選択したこととなってしまうので、「他人に言われたからした」という言い訳は宇宙的には成立しないのだ。
そのことで誰かが傷ついていたり、恨みを買っていたとしたら、全て自分に跳ね返ってくる。
魂のカルマは、来世に持ち越されるか、今生においてやり直すことになる。
ある程度のマインドコントロールは必要?
問題は、「何のため」のマインドコントロールなのか。
何をどうしたくてマインドコントロールを仕掛けるのか。
自己管理や自愛のために、自分自身にマインドコントロールを仕掛けることはよくある。
心の問題をすり替える為ではない。
心の問題をしっかり「問題である」と認識したうえで、「し直す」為に行うこと。
これも一種のマインドコントロールなのだが、自分で自分に仕掛けるのだから、「自分の意志」がある。
他人のマインドコントロールにあっている場合、自分では気づかないものです。
他人の「それ」が自分の「それ」であると自分で決めてしまっているから。
もし、気づいたならば、本当に「それ」が自分の意志であるのかを自問自答すること。
少しでも違和感があったのなら、立ち止まって、「それ」を見直すことです。
自分の中の「依存癖」「責任転嫁」「逃避癖」「支配癖」などといった自我の壁が生む問題と向き合うことです。